アドビ生成AI《Adobe Firefly》商用利用と著作権&使い方ポイント

ビジネスの集客やSNS発信で、イラストや写真素材を使っているけど「商用利用OK」か、「著作権」は明確になっているか不安…になることはありませんか?
ダウンロードした素材や生成AIで作ったアイキャッチ画像や自社サービスのコンテンツが、今後も安心して使えるのか。
ビジネスをしている方なら特に気にされるところですよね。
ストック素材サイトや生成AIソフトの公式ページで、説明を読んでも「結局使って大丈夫なの?どこまで利用してOKなの?」と思うような、明確ではない言い回しの表記も多いかと思います。
コンテンツ作りをするたびに、そのサイトを利用している他の方の紹介動画やブログの解説記事などをいくつも見て理解を深めたりしてきました。
本当もう、それだけで時間がかかって制作まで辿りつけないくらいでした……。
今回の記事では起業、個人事業、スモールビジネス、またはクリエイティブ活動をする方にとって、安心して使える生成AIアプリ「Adobe Firefly(アドビファイアフライ)」についてシェアしていきます。
日々、進化していく生成AIですが、著作権や商用利用が曖昧なものもたくさんあります。
「Adobe Firefly(アドビファイアフライ)」の商用利用と著作権について、なぜ安心して使えるのか?という点を最新情報を交えてわかりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- Adobe利用歴21年
- Photoshop、Lightroomを仕事で毎日使っていて、現在はAdobe Fireflyの使い道をいろいろと試し中
- 元メーカー企画開発・マーケティング職10年→ 現役フォトグラファー・クリエイター
ひとり起業、副業、スモールビジネスをされている方、クリエイティブ活動をしている方、これから生成AIをもっと活用していきたいと思っている方のお役に立ちましたら幸いです。
Adobe Firefly(アドビファイアフライ)とは?
Adobe Firefly(アドビファイアフライ)はAdobeの画像生成AIツールです。
アドビのほかの製品(Photoshop、Illustrator、Adobe Expressなど)にもFireflyのモデルを活用した生成AI機能が搭載されています。
Adobe Firefly単体としては、Webブラウザ上で使うことができるアプリになっていて、プロンプトと呼ばれるAIへの対話形式の指示と簡単な操作で、イラストや写真などの画像を思い通りに生成することができます。

登録すると月1,580円でAdobeストック画像やFontsも使えたり、生成した画像に透かしが入らなくなります。(※2025/2/13より新機能が追加されて料金プランも新しくなりました。)

自分のビジネスに画像生成AIって活用できるのかな?と思っている方も多いと思いますが、これまでは専門業者に頼むしかなかった広告宣伝や集客のコンテンツ作りなども時短でコスパ良く自分で制作できるようになっていく、大きな可能性を秘めています。
では、Adobe Fireflyの商用利用についてはどのようになっているのでしょうか。
詳しく解説していきます。
Adobe Fireflyの商用利用と著作権について
Adobe Fireflyは商用利用OK!

【Adobe Fireflyは商用利用OK】なのでビジネスで使う際にも安心です。
Fireflyは「商用利用の安全性を意識して設計された生成AI」という特徴があります。
AIの学習にはAdobe Stock画像、オープンライセンスのコンテンツ、著作権が失効している画像を使用して安全に商用利用できるよう設計されているので、クリエイターにもビジネスをしている人にも、大変ありがたいです。
- Adobe Stock画像(Adobeがライセンス取得した画像)
- パブリックドメインの作品(日本の場合は著作者の没後70年が経過した著作権切れの著作物)
- オープンライセンスされた作品(著作権作者の定める規定により自由に利用できる作品)
これができるのはクリエイターファーストで、長い間たくさんの画像や映像などクリエイティブな作品をストックしてきたAdobeならではですね。
FireflyのAI機能はPhotoshopやIllustratorなどほかのAdobeのクリエイティブアプリにも導入されて使えるようになっています。
参考:Adobe公式サイトより
アドビファイアフライが著作権も安心な理由
画像生成AIで有名なその他のアプリ(Midjourney、Stable Diffusion、DALL‐E 3など)は学習データに著作権が不明確なデータや無断使用しているのではないかと思われるデータが含まれていると言われています。
類似性がある+依拠性があると判断されてしまうと著作権侵害とされる可能性があります。
ビジネスで利用するには配慮が必要なので、これまでは画像生成AIを気軽に使う気にはなれませんでした。同じ考えの方も多いと思います。
Adobeの生成AIは権利関係が明確な画像のみを学習していることが明確になっているので、ビジネスにも安心して使えるので本当にありがたいですね。
ちなみにこれまでは、ほかの生成AIソフトよりクオリティがいまいち・・・と言われていましたが、最新のFirefly Image 3 モデルでは、構成、ディテールのリアルさ、雰囲気やライティングが改善され、より高品質の画像を生成することができるようになっています。
参考:Adobe公式サイトより

Adobe Fireflyで出来ること
これまでは時間をかけて写真撮影したり、素材を探しまわってダウンロードしてコンテンツを作っていたところをAdobe Fireflyを使えば、思い描いた写真やイラスト素材を自分で作れるようになります。
<Firefly基本機能>について、2024年12月時点で出来ることを解説していきます。
①テキストから画像生成

プロンプトと呼ばれるAIに対する文章指示を入力すると画像を生成できます。
写真、イラストどちらも作成が可能で、スタイルを参照したり、構図を指定して、思い描くイメージに近づけていくことができます。
上の画像は、私HanaHanaがAdobe Fireflyで制作したものです。
小物や背景セットを用意せずにイメージに合わせたおしゃれな写真、イラストなども手軽につくることができます。
②生成塗りつぶし

ブラシを使用して不要なオブジェクトを画像から削除したり、新たに追加したりする機能です。
人物写真の洋服を別の洋服に変える、髪型を変えるなんてことも簡単にできちゃいます。
Adobe Fireflyは月々払いのプランで1,580円と使いやすい価格設定で、商用利用や著作権もクリアなので安心して利用することができます。
個人で副業やビジネスをされる方にもおすすめですので、この機会にぜひ試してみてくださいね。
下の青いボタンからAdobe Fireflyのページと詳細を見ることができます。
③キャラクターを作る
Adobe Fireflyを使えばオリジナルのキャラクターを生成することも可能です。
プロンプトの入力とスタイル参照やテーマなどを設定してイメージに近づけていくのですが、ラフな手描きの線画でもポーズや構図の指定ができます。
ただし、毎回同じものができるわけではないのが生成AIの特性なので、一度作った画像を参照させてバリエーションを作っていくのがポイントになります。
Adobe Fireflyでキャラクターを作ってみた
むしゃむしゃ食べる姿が愛嬌たっぷりでたまらない「マーモット」。
この動物でキャラクターを生成してみました。
(最近ぽっちゃりマーモットの動画にハマっています。笑)
一度生成して、その後さらに生成と調整を重ねたり、それを元絵にしてPhotoshopで描き加えたりして、思い描いたキャラクターを作っていけますね。
プロンプトだけですと、AI画像独特のテイストが強めの出ますので、スタイルと構成を指定するのがポイントです。
(制作:HanaHana Art Salon)

下の青いボタンからAdobe Fireflyのページと詳細を見ることができます。
④人物モデルの画像を生成
広告宣伝用にモデルさんが見つからない、イメージに近い写真素材がない時など、テキストからの画像生成機能を使って、リアルな人物画像をつくることも可能です。
ただし、ビジネス広告などで使う場合はモデルが架空のものであると記載し、誤解が生じないように配慮することが必要です。
Adobe Fireflyで人物モデル広告を作ってみた
こちらの画像はAdobe Fireflyで人物モデルを生成して転職サイト用のバナーに仕上げたものです。
AI画像っぽい不自然な写真もいくつか出てきたので、何度も生成した中から一番自然な人物写真の画像を選びました。
(制作:HanaHana Art Salon)

下の画像は、自然でリアルな雰囲気の「働く女性」の人物モデル画像をAdobe Fireflyで生成したものです。
⑤音声と動画の生成&編集
Firefly内だけでなく、動画編集アプリPremiere Proにも生成AI機能が搭載される予定です。不要なものを削除したり、人物の洋服を変更したりできるようになるそうです。
動画の編集にも使えるようになるんですね・・・ほんとすごいです。
(2025/2/15追記)
2/13より待望の生成AI動画機能が追加されました!
こちらで詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ
「Adobe Firefly」は商用利用OKという事について、AIの学習データの面から著作権についてのポイントも交えて詳しく解説しました。

生成AIを使ったデザインツールは、ひとり起業・スモールビジネスをする方にとっても活用の幅が広がるものになりました。
これまでは専門業者やデザイナーに頼むしかなかった広告宣伝・集客のコンテンツ作りを時短でコスパ良く、自分の思った通りに制作できるようになる大きな可能性を秘めています。
Adobeでは安全な商用利用を可能にするための取り組みの一環として、Fireflyモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツおよび著作権の切れた一般コンテンツが使用されています。
この徹底した取組みによって、生成AIで懸念されている権利面でも安心して使用できるということなので、今までビジネスで使うから大丈夫なのかなぁと心配で取り入れられなかった方にも頼れる存在になるかと思います。
また、2/13より待望の生成AI動画機能が追加されました!
こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

SNSや集客に使うデザイン&コンテンツを時短でイメージ通りに作りたい方にとって、今回の記事がお役に立ちましたら幸いです。
Adobe Fireflyは月々払いのプランで1,580円と使いやすい価格設定で、商用利用や著作権もクリアなので安心して利用することができます。
個人で副業やビジネスをされる方にもおすすめですので、この機会にぜひ試してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。