【2024年最新】Adobeの生成AI「Firefly」商用利用と著作権は安心?出来ることを解説します
ビジネスの集客やSNS発信で、画像素材を使ったりデザインを制作しているけど「商用利用OK」か「著作権」は明確になっているか不安になることってありませんか?
ダウンロードした素材で作ったコンテンツが本当に安心して使えるのかは気になるところですよね。
素材ダウンロードや生成AIソフトの公式ページで、説明を読んでも、結局使って大丈夫なの?どこまで利用してOKなの?と思うような、明確ではない言い回しの表記も多いかと思います。
コンテンツ作りをする度にそのサイトを利用しているクリエイターさんの紹介動画や企業ブログの解説記事などをいくつも見て理解を深めたりしてきました。(本当もう、それだけで時間がかかって制作までたどりつけないくらい・・・。)
今回の記事では、日々、高性能な機能のアップデートがハンパない生成AIアプリの中から、「Adobe Firefly(アドビファイアフライ)」の商用利用について、結局安心して使えるの?という点を最新情報を交えて詳しく解説しています。
ひとり起業・ビジネスをしている、クリエイティブ活動をしている、これから生成AIを活用していきたいと思っている方のお役に立ちましたら幸いです。
Adobe Fireflyとは?
Adobe Fireflyとは?
日本語で利用できる生成AI機能をもつWebアプリです。
プロンプトと呼ばれるAIへの対話形式の指示と簡単な操作で、イラストや写真などの画像を思い通りに生成することができます。
無料プランでも利用ができますが、プランごとに生成の利用上限が設けられていて、月680円~でAdobeストック画像やFontsも使えたり、生成した画像に透かしが入らなくなります。
ビジネスに画像生成AIって活用できるのかな?と思っている方も多いと思いますが、これまでは専門業者に頼むしかなかった広告宣伝や集客のコンテンツ作りを時短でコスパ良く自分で制作できるようになっていく、大きな可能性を秘めています。
Adobe Fireflyの商用利用についてはどうなのでしょうか?
Adobe Fireflyの商用利用と著作権について
結論
Adobe Fireflyは商用利用OKです!
Fireflyは商用利用の安全性を意識して設計された生成AIというのが特徴です。
AIの学習にはAdobe Stock画像、オープンライセンスのコンテンツ、著作権が失効している画像を使用して、安全に商用利用できるよう設計されている点が素晴らしいです。
Fireflyの学習データ
- Adobe Stock画像(Adobeがライセンス取得した画像)
- パブリックドメインの作品(日本の場合は著作者の没後70年が経過した著作権切れの著作物)
- オープンライセンスされた作品(著作権作者の定める規定により自由に利用できる作品)
これができるのはクリエイターファーストで、長い間たくさんの画像や映像などクリエイティブな作品をストックしてきたAdobeならではですね。
FireflyのAI機能はPhotoshopやIllustratorなどほかのAdobeのクリエイティブアプリにも導入されて使えるようになっています。
参考:Adobe公式サイト
画像生成AIで有名なその他のアプリ(Midjourney、Stable Diffusion、DALL·E 3など)は学習データに著作権が不明確なデータや無断使用しているのではないかと思われるデータが含まれていると言われています。
類似性がある+依拠性があると判断されてしまうと著作権侵害とされる可能性があります。
ビジネスで利用するには配慮が必要なので、これまでは気軽に使う気にはなれませんでした。同じ考えの方も多いと思います。
権利関係が明確な画像のみを学習しているAdobeの生成AIなら安心して使えるので本当にありがたいですね。
ちなみにこれまでは、ほかの生成AIソフトよりクオリティがいまいち・・・と言われていましたが、最新のFirefly Image 3 モデルでは、構成、ディテールのリアルさ、雰囲気やライティングが改善され、より高品質の画像を生成することができるようになっています。
参考:Adobe公式サイト
Adobe Fireflyで出来ること
Adobe Fireflyで何ができる?
これまでは素材を探してダウンロードしたり、時間をかけて写真撮影したりしてコンテンツを作っていたところをFireflyを使って思い描いた写真やイラスト素材を自分で作れるようになります。
<Firefly基本機能>
2024年7月時点で出来ることをまとめました。
①テキストから画像生成
プロンプトと呼ばれるAIに対する文章指示を入力すると画像を生成できます。
スタイルを参照したり、構図を指定して、思い描くイメージに近づけていくことができます。
写真、イラストどちらも作成が可能です。
ちなみに記事トップのメインビジュアル画像は、私HanaHanaがAdobe Fireflyで制作したものです。
②生成塗りつぶし
ブラシを使用して不要なオブジェクトを画像から削除したり、新たに追加したりする機能です。
人物写真の洋服を別の洋服に変える、なんてこともできちゃいます。
③キャラクターを作る
Fireflyを使えばオリジナルのキャラクターを生成できます。
プロンプトの入力とスタイル参照やテーマなどを設定してイメージに近づけていきます。
ラフな手描きの線画でもポーズや構図の指定ができます。
ただし、毎回同じものができるわけではないのが生成AIの特性なので、一度作った画像を参照させてバリエーションを作っていくのがポイントのようです。
むしゃむしゃ食べる姿が愛嬌たっぷりでたまらない動物「マーモット」でキャラクター生成してみました。(ぽっちゃりマーモットの動画にハマっています。笑)
ここから何度も生成と調整を重ねたり、これを元絵にしてPhotoshopで描き加えたりして、思い描いたキャラクターを作っていけますね♪
(制作:HanaHana)
④人物モデルの画像を生成
広告宣伝用にモデルさんが見つからない時など、テキストからの画像生成機能を使って、リアルな人物画像をつくることもできます。
ただし、ビジネス広告などで使う場合はモデルが架空のものであると記載し、誤解が生じないように配慮することが必要です。
こちらはFireflyで人物モデルを生成して、転職サイトのバナーを作ってみました。
AI画像っぽい不自然な写真もいくつか出てきたので、何度も生成した中から一番自然な人物写真の画像を選びました!
(制作:HanaHana)
⑤<近日公開予定>音声と動画の生成&編集
Firefly内だけでなく、動画編集アプリPremiere Proにも生成AI機能が搭載される予定です。不要なものを削除したり、人物の洋服を変更したりできるようになるそうです。
動画の編集にも使えるようになるんですね・・・ほんとすごいです。
まとめ
「Adobe Firefly」は商用利用OKという事について、AIの学習データの面からも詳しく解説しました。
生成AIを使ったデザインツールは、ひとり起業・ビジネスを始める方にとって、これまでは専門業者やデザイナーに頼むしかなかった広告宣伝・集客のコンテンツ作りを時短でコスパ良く自分の思った通りに制作できるようになる、大きな可能性を秘めています。
Adobeでは、安全な商用利用を可能にするための取り組みの一環として、Fireflyモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツおよび著作権の切れた一般コンテンツが使用されています。
この徹底した取組みによって、生成AIで懸念されている権利面でも安心して使用できるということなので、今までビジネスで使うから大丈夫なのかなぁと心配で取り入れられなかった方には、頼れる存在になるかと思います。
SNSや集客に使うデザイン&コンテンツを時短でイメージ通りに作りたい方にとって、今回の記事がお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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