《プロが教える》七五三写真のかわいい撮り方ポイント5選!パパママ家族向けカメラ撮影編

七五三は、お子さんの成長を祝う一生に一度の大切なイベント。
せっかくなら、パパママ自身のカメラで「最高の笑顔」を残したいですよね。
でも…

自然な表情を撮るのが難しい…

せっかく買ったカメラ、どう設定したらいいの?
そんな風に感じている方も多いはず。
この記事では、七五三撮影を9年間続けてきたプロカメラマンが…
誰でも実践できる“かわいい写真を撮るコツ”を5つに絞ってわかりやすく紹介します。
ミラーレスや一眼レフはもちろん、スマホカメラでも使えるポイントばかりなので安心してください。
この記事を読めば、七五三のお参り当日も迷わずシャッターを切れて、家族みんなが笑顔になる写真が撮れるようになります。
思い出をもっと素敵に残すヒントを、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼赤ちゃん・子ども撮影におすすめのカメラについては、こちらの記事でも解説しています。あわせてご覧ください。


この記事を書いた人:HanaHana
- 現役フォトグラファー。
- プロカメラマン歴9年。
ニューボーンフォト、ベビーキッズ、ポートレート、企業の広告写真、プロフィール写真、ビジネスのPR写真などを撮影しています。 - 写真・デザイン・コンテンツ作りなどで、みなさんにおすすめできる役立つ情報をシェアしています♪
【パパママ向け】七五三写真のポイント5選
七五三のお参り写真をカメラで撮影するためのポイントはたくさんありますが、誰にでも分かりやすく、すぐに使えるもの5選にまとめました。
- 最高のロケーションを見つける
- 子どもの笑顔と自然な表情を捉える
- 服装や小物を活かしたシーン撮影
- カメラ設定で写真のクオリティアップ
- 構図やアングルを工夫してみる
パパママさんだけでなく、七五三を一緒にお祝いする祖父母の皆さまにも、お孫さんの撮影を楽しんでいただけるとうれしいです。
以下をくわしく解説していきます。
①七五三の魅力を引き出す最高のロケーションを見つけよう
神社やお寺の境内には、七五三の撮影にぴったりのロケーションがたくさん。
例えば、鳥居は神聖な雰囲気を演出してくれると同時に、写真を撮るには自然光の明るさを確保しやすいスポットなので、お子様の成長を祝う記念写真にぴったりです。
手水舎では、慣れないお着物や草履で緊張気味だったお子さんも、いきいきとした表情を可愛らしく切り取ることができます。

- 定番スポットを巡ろう
鳥居、手水舎、橋、門、本殿前、絵馬など、神社には写真映えする場所がたくさんあります。
鳥居は周辺がひらけていることが多く、自然光の明るさを確保しやすいので、写真におすすめの場所です。
- 光がきれいな場所を見つけよう
空間がひらけた明るい場所で撮影すると、きれいな雰囲気の良い写真になります。
影が強くでてしまう直射日光が当たる場所はなるべく避けて、柔らかい光の中で撮影できると◎
晴れた日の明るい屋外であれば、屋根の下や木陰は、きれいな写真になりやすいので、おすすめです。 - 季節感がポイント
紅葉や木の実など、季節の風景を取り入れると、バリエーションが出て、より思い出深い写真になります。
秋の紅葉の季節には、赤や黄色に染まった葉を入れると、より一層華やかで素敵な写真が撮れます。

時間帯によっても、写真の雰囲気が大きく変わります。
午前中の柔らかな光は、お子様の肌を美しく見せてくれますし、逆光や斜めからの光は、髪の毛を美しく輝かせて、雰囲気の良い写真にしてくれます。
ただし、スマホの場合は逆光を避けた方がきれいに撮れますので、ご注意を。
②子どもの笑顔と自然な表情を捉えるコツ
カメラを向けて、背筋を伸ばして足をきちんと閉じたポーズを取ってもらおうとすると、ごきげんななめになったり、緊張してしまう子もいます。
お子さんの緊張をほどいて、笑顔を引き出すためには、自然な声かけが大切です。
カメラ目線を狙いすぎずに、お子さんが興味をもってくれそうな神社境内の木々や池、絵馬などに視線を促すのも効果的です。
楽しく会話しながら、自然な笑顔が撮れますよ。
お子さんの表情は一瞬で変わるので、タイミングを逃さないように連写を活用するのもおすすめです。
たくさん撮った写真の中から、一番素敵な笑顔の写真を選ぶことができます。
事前にカメラの設定で、連射モードにしておきましょう。
- お子さんの興味に任せると◎
カメラ目線だけでなく、お子さんが興味をもってくれそうな、境内の木々や池、絵馬や狛犬などに視線を促してあげると、自然な笑顔や表情を撮れます。 - タイミングを逃さない
一瞬の笑顔も逃さないように、連写で撮影するのがおすすめです。 - 自然な姿を捉える
ポーズを意識しすぎず、お子さんの自然な姿を捉えましょう。
お子さんに自由に動いてもらうと、楽しそうな表情がたくさん見られます。
時間があれば、お子さんに任せて境内や周辺を回ってみましょう。 - たくさん写真を撮る
ベストショットは、たくさんの中から生まれます。
SDカードやメモリーカードの容量はたくさん空けておきましょう。
③服装や小物を活かしてシーンを華やかに

華やかな七五三の衣装は、お子さんの特別な日をさらに輝かせてくれますね。
着物の柄が見えるように少しポーズをとってみたり、女の子は裾をひらりとさせて、少し回転してみたりするのもおすすめです。
また、扇子や和傘、巾着やバッグなど、小物を活用することで、写真に動きがでて、生き生きとした素敵なカットになります。

家族と手を繋いだり、抱き合ったり、温かいふれあいを写真に残すのもおすすめです。

- 衣装の特徴を生かす
着物やドレスの柄や色に合わせて、動きをつけてみましょう。 - 小物を使う
扇子や和傘、巾着やバッグなど、小物を活用することで、写真に動きが生まれます。 - 家族とのふれあいを表現
家族と手を繋いでるシーン、ぎゅっとしたり、ほっぺをくっつけたり、この時期の小さいお子さんとだからこそできる、温かいふれあいの時間を写真に残しましょう。
家族と手を繋いで歩いているシーンも思い出になります。
お着物の後ろ姿や髪型もしっかりと映るので◎
正面向きの記念写真だけでなく、こうしたカットを撮っておくことで、後から見返した時にもストーリー性のある素敵な写真に仕上がります。

④カメラの設定を変えるだけでクオリティアップ
カメラの設定のポイント
カメラの設定を少し変えるだけで、写真のクオリティは大きく変わります。
撮ったそのままで綺麗!
色も思い通り!
逆光でもきれい!
(逆光の方がキレイだからむしろ撮りたい。笑)
という点も、スマホ写真との大きな違いかと思います。
ミラーレスカメラ、一眼レフカメラは設定がとても大切。
これを使いこなせると、本格的な写真が残せます!
ここでは、カメラならではの撮影ポイント「設定」についてご紹介しますね。
もし分からなくなってしまったら、⑤露出/明るさ(+-)だけでもOK!
ぜひ取り入れてみてください。

①ホワイトバランス
自動(オートホワイトバランス:AWB)にします。
理由は、かんたんに自然な色合いを保つため、また、シャッターチャンスや他の設定に集中するためです。
ホワイトバランスは自動性能も上がっていますので、最近のカメラなら、自動(オート)でカメラにお任せでOKです!
②ISO感度もオートに
ISO感度を調整することで、暗い場所での撮影にも対応できます。
ISO感度はオート(自動)に設定することで、初心者でもマニュアル(M)モードでイメージ通りの写真を撮ることができます。
最近の一眼レフ、ミラーレスカメラなら、ISO感度はある程度、高めに設定しても大丈夫ですが、基本はなるべく低いほうが◎。
ISO感度は低い数字のほうが、ノイズが少なく、解像感の高いきれいな写真が撮れます。
お使いのカメラの機種によってもノイズの量や見え方はちがいますが、七五三のお参り写真は日中の屋外がメインなので、ノイズはあまり気にしなくて大丈夫です。
ISOオート(自動)で、上限をISO1600~ISO6400程度に設定しておきましょう。
③シャッタースピード(SS)
子どもが動いているときは、ブレを防ぐためにシャッタースピードを速く設定します。
3歳さん、5歳さんは、特によく動きまわって活動的なので、シャッタースピードを速く設定するのもポイントです。
目安としては
「動いている=1/250秒以上」
「走っている=1/500秒以上」
のシャッタースピードを推奨しています。
これにより、動きが多いシーンでも被写体ブレのない、きれいな写真を撮ることができます。

④絞り(F値)
子ども1人が主役なら、F1.8~F4くらいの低い数字で設定します。
( 絞りを開放にする)
F値を変えると、背景が美しくぼけて被写体が引き立つ効果があります。
また、F値を小さい数字にすることで、1/250、1/500、1/1000秒などの速いシャッタースピードで、暗い場所で撮影した際にも、明るい写真を撮ることができます。

⑤露出/明るさ(+-)
+-で明るさを調整します。
上記の設定が良くわからなければ、明るさだけでもOKです。
撮影の状況により異なりますが、
基本はお子さんの顔の明るさに合わせて(+)に上げる方が被写体を主役にした綺麗で印象的な写真を撮影できます。
⑤構図やアングルを工夫してみる
写真の構図やカメラアングルは、見た人の目にどのように情報を伝え、どんな印象を与えるかを大きく左右するものです。
同じ場所でも、構図を変えると全く違った印象の写真になります。
難しく考えすぎずに、少しだけ意識して撮ってみると、バリエーションが増えて写真を楽しめると思います。

主役を際立たせる「三分割法」
- 画面を縦横に3分割し、被写体を交点に配置する「三分割法」を使うとバランスがよくなり、主役が引き立ちます。
- 主役を中央に置かないことで、動きや広がりを感じさせる構図が完成します。
背景も意識した構図選び
- 神社や自然の背景を活かすことで、伝統的な雰囲気を演出できます。
- 背景をぼかす「F4以下」を活用して、主役をより引き立てましょう。

こども写真の編集と保存方法のポイント
かんたんな編集テクニック
(明るさ、コントラスト調整など)
撮影した写真をさらに素敵にするためには、簡単な編集を行うことが効果的です。
明るさやコントラストを調整するだけで、写真の印象が大きく変わります。
お子さんの写真編集では、シャドウ・ブラックの項目を上げて、写真全体にやわらかさを出します。
特にお顔の部分の明るさを足してあげるのが、可愛くなるのでおすすめです。
無料の編集ソフトやアプリでOKですので、手軽に編集を楽しみましょう。
おすすめの写真保存方法とフォトブック
撮った写真を長く楽しむためには、保存方法も大切です。
クラウドサービスや外付けハードディスクにバックアップを取っておけば、あとからRAWデータの編集をすることもできますし、時間ができたタイミングで、フォトブック作りを楽しむこともできます。
わたしがお仕事で、よく使っているのは「FUJIFILMのフォトブックハードカバー(A4サイズ)」です。
七五三、ベビーキッズフォト、家族写真、そしてハウスメーカーさんの新築完成写真にと、普段からよく制作しています。


ハードカバーのフォトブックは、表紙面だけでなく、中の写真ページも厚みがしっかりあるタイプ。
紙がヘタレたり、お子さんがうっかり破いてしまう心配がなく、長く愛用できるのが、使っているポイントでもあります。
もちろん写真のプリント技術はお墨付きの富士フィルムなので、きれいなフォトブックが出来上がって、満足感もちがいます。
家族写真のフォトブックは、明るく優しいカラーの表紙デザインに。
企業向けや大人向けの写真には、表紙をブラック色にして、高級感と落ち着きのある仕上がりにと、クライアントさんに合わせた高品質なフォトブックに仕上げてくれています。
FUJIFILMプリント&ギフトのフォトブックは、種類が豊富で、作り方もいろいろ選べるので、ベビーフォトのフォトブックにおすすめです。

FUJIFILM プリント&ギフトには、おしゃれなカレンダーやフォトグッズなど、いろいろなアイテムがあります。
お気に入りの写真で、世界にひとつだけのたからものを作ってみてくださいね。
《まとめ》七五三の思い出を最高の一枚に残そう
七五三は、お子さまの成長を祝う家族にとって大切な節目。
今回ご紹介した撮影のコツを意識するだけで、自然な笑顔やその場の雰囲気をより素敵に残せます。
「自分で撮るのは不安…」という方は、プロカメラマンへの依頼も選択肢のひとつ。
出張撮影なら、お参りに同行して自然体の姿をしっかり写真に残してくれます。
撮った写真はフォトブックやプリントグッズにすれば、ご家族の宝物に。
おじいちゃま・おばあちゃまへの贈り物にもきっと喜ばれるはずです。
この記事が、七五三の大切な思い出づくりに少しでも役立ちましたら嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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